IFA(資産アドバイザー)とは?

IFA(資産アドバイザー)とは?FPとの違いは?分かりやすく図解します

IFAは“Independent Financial Advisor”の略で、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」とも呼ばれる、金融アドバイザーの業態の一種です。
その大きな特徴は、既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態にあります。

……と言われても、具体的なイメージが湧きませんよね。なかには、FP(ファイナンシャルプランナー)と何が違うの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

それではIFAについて、もう少し詳細に説明していきましょう。

IFAとは?

まず、金融アドバイザーとは、資産運用のアドバイスをする人のことで、証券会社や銀行に所属していることがほとんどです。
IFAは、この金融アドバイザーの一種ですが、証券会社や銀行等から独立した人がその多くを占めています。豊富な業界知識と経験を基に、市場動向の分析・資産配分の方法などに関するアドバイスや、株や債券、投資信託といった金融商品の説明とその販売仲介を行います。
金融アドバイザーと比較して、IFAはまだその知名度が高くないため、当サイトではIFAを資産アドバイザーと呼称しています。

なぜ「独立系」アドバイザーと言われているの?

全てのIFAは、「金融商品仲介業者」としての登録を受けています。登録には、「金融商品仲介業者」となる証券会社と業務委託契約が必要です。
業務委託契約先数に制限はないので、複数の証券会社と契約を結ぶIFAも珍しくありません。また、業務委託契約といっても、IFAと証券会社は協業相手というスタンスにあり、販売方針を指示したりはしません。証券会社と契約しながらも、経営の独立性は保って運営しているので、「独立系アドバイザー」と呼ばれています。

なぜ「独立系」アドバイザーと言われているの?

IFAは日本にどれくらいいるの?

上で説明したように、全てのIFAは金融商品仲介業者として登録をしており、その登録数は、金融庁が公式に発表しています。
金融商品仲介業者の登録は法人、または個人で行うことができ、現在は法人が636件、個人で44件の登録があります。(令和5年7月31日時点)

IFAとFPの大まかな違い

主にライフプラン設計に強みがあるのがFPです。一方、IFAは、投資信託などの金融商品を扱えるので、資産運用に関するアドバイスを得意としています。
ただ、どちらもお金に関するアドバイザーという点では同じで、FPも資産運用のアドバイスを行いますし、IFAもライフプランの相談に応じます。
では、何が違うのか? それは、「何に重きを置いているか」という点です。

IFA=資産運用アドバイスのプロ

IFAは、主に資産運用を軸として、顧客の資産を守り、増やすのがミッションです。
IFAは、金融商品の具体的な案内と販売の仲介ができる「金融商品仲介業者」として登録しているので、より専門的なアドバイスに加え、具体的な商品の取引(売買)までサポートができます。
投資信託の取引にも対応していますから、iDeCo・NISA・つみたてNISAの制度を利用したいときは、IFAに相談したほうがよいでしょう。

また、多くのIFAが年間契約等によるサポートメニューを取りそろえています。一度相談して終わり、ということではなく、経済市場の動向やその人が置かれているライフステージなど、顧客の状況を踏まえ、長期間にわたってサポートします。

ただ、実はIFAに共通する点はこれだけといっても過言ではないほど、得意分野や特徴は各社さまざまです。

FP=ライフプランニングのプロ

FPは、主に家計を軸としたライフプランニングを行います。
収入や支出をはじめ、資産・負債・投資資産・保険等のあらゆるデータをヒアリングし、今後のライフプラン(結婚・出産・マイホーム購入等)の希望を元に、家計の改善から保険のアドバイスまで、総合的な視点でさまざまなアドバイスを行います。
具体的な金融商品にまで踏み込んだアドバイスや取引には証券外務員資格が必要となるため、資産運用の相談という切り口でサービス内容を見ると、取引(売買)までサポートしているIFAよりは限定的と言えます。
保険契約についても、別途生命・損害保険募集人の資格が必要ですが、家計改善との親和性が高く、資格取得のハードルがさほど高くないこともあり、多くのFPが資格を取得していますが、IFAの中にも、保険募集人の資格を持つ人は少なくありません。

IFAとFP、具体的な項目で比較

説明だけ聞いても、なかなか分かりづらいものですよね。そこで、代表的な項目で「できること」を具体的に挙げて比較をしてみました。

 IFAFP
ライフプランニングと資金計画
資産運用のアドバイス
※概要ならば可
金融商品の取引(売買)×
保険相談
※別途資格要

※別途資格要

ライフプランや資産運用・保険のアドバイス・相談については、大きな差はありません。
明確な違いは、金融商品の売買まで扱えるかどうか、という点にあるようです。

資産運用のアドバイスとひと口に言っても、「リスクは分散すべき」「株式と投資信託では、値動きの幅が大きく異なる」といった概要の説明と、資産運用の“道具”となる具体的な金融商品の説明や取引では、必要な資格が異なります。
だから、IFAは資産運用に、FPはライフプランニングに重きを置いているのです。

IFAに相談するメリットは?

銀行や証券会社といった金融機関では、業務上必要なシステムへの投資や、店舗を維持するための人員確保など、事業を継続するために多くの費用がかかっています。そのため、「顧客のために」といった観点はあるものの、「企業を維持するために」といった観点から、どうしても利益優先の販売方針やノルマを優先させるケースも出てきます。
一方、IFAは提携先の証券会社から販売方針を指示されたり、ノルマを課されたりすることはありません。IFAそれぞれが独立性を保ち、多様性を持つことで、証券会社側にも、顧客の幅が広がるというメリットがあるからです。
また、IFAのほとんどは、小規模です。そのため、既存金融機関のようにシステムへの投資や人員を多く抱えているわけではありません。身軽であるがゆえに、「顧客のために」という観点に重きを置いた提案が期待できるのです。

IFAが得意とすること

IFAの魅力は、その独立性に加え、資産運用やマネープランから相続といった幅広い相談に対し、顧客に寄り添ったアドバイスを行う点にもあります。弁護士や税理士など、外部の専門家と連携し、顧客に合ったサービスを提供する場合もあります。
さらにIFAは、具体的商品にまで踏み込んだアドバイスが可能で、購入からその後のアフターフォローまで、一気通貫でサポートをしています。
保険であれば、ライフプランナーがあなたのライフプランを把握した上で、保険の提案から契約サポートまでを担い、その後のフォローもしてくれるイメージがあるかと思いますが、それの資産運用版、というとイメージがしやすいかもしれません。

IFAの将来性は?

金融先進国と言われる米国では、独立系のファイナンシャルアドバイザーがいち早く普及してきました。彼らの社会的地位は医師や弁護士などと並ぶほど高く、人生に不可欠な「専門家」として多くのアドバイザーが活躍しています。今やファイナンシャルアドバイザー全体の70%以上が独立系だとも言われています。

日本国内のIFA企業は900ほど、アドバイザーの人数では4000名弱(2019年12月末現在)とまだまだ少ない状況ですが、資産運用の必要性が改めて認識されるようになった今、特定の金融機関に縛られない、幅広い解決手段とアドバイススキルを持つIFAの存在意義は確実に高まっています。

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まとめ

  • IFAは、株や債券、投資信託といった金融商品のアドバイスと販売仲介、その後のサポートを行っている
  • 証券会社と提携は、ノルマなどを課されることはなく、「顧客のために」という観点に重きを置いた提案が期待できる
  • アドバイス内容は資産運用から相続までと幅広く、さらにアフターフォローまで一気通貫で対応ができる

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