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IFAの基礎知識
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IFAの基礎知識
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への転職を考える際に、最も気になることの一つが「IFAの平均年収」ではないでしょうか。IFAの報酬制度は、その働き方によって大きく異なります。それぞれの働き方毎に報酬制度のメリットとデメリットを見ていきましょう。
IFAの働き方は、大別すると正社員と業務委託の2種類に分かれます。正社員の給与体系は固定給と賞与が中心であり、業務委託契約の場合は完全歩合制となります。
固定給と賞与が中心であるため、定期的な収入を受け取ることができ、生活が安定しやすいというメリットがあります。顧客が支払った手数料とアドバイザーの報酬が直結しにくいため、正社員比率の高さを、顧客本位を示す証左としてアピールする法人も増えています。
転職する場合、現職の給与額や経験年数によっては転職初年度の給与額は下がるケースもあるものの、その後は業績評価によって数年以内に前職同様の水準まで昇給することも可能です。
業務委託の場合は完全歩合制となり、お客さまから頂く手数料の一部が、アドバイザーの報酬として支払われます。手数料から報酬を計算する際の割合はバック率と呼ばれ、転職初年度は50%~60%程度が一般的です。前職の経験や、転職後の実績に応じて、より高いバック率が適用されることもあります。
業務委託のメリットは、会社の方針に縛られず自由にお客さまと向き合うことができ、なおかつ自分の頑張り次第で高収入を目指すことができる点です。
しかし、完全成果報酬制であるため、お客様の資産状況や相場状況次第では、収入が一時的に大きく増減する可能性があるというデメリットを抱えています。
また、IFA法人によっては、システム利用料やオフィス利用料として毎月数万円を所属アドバイザーから徴収しているため、自分のイメージする働き方や報酬水準にあったIFA法人を探す必要があります。
IFAの平均年収については、正社員、業務委託ともに所属証券会社などからも公表はされていません。
IFAは独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれるように、企業ごとに独立しており、様々な設立経緯や企業理念を持ちます。そのため、給与の支払い方においても業界内で平均化がされていません。例えば、同じ正社員であっても、基本給が低めなかわりに業績が賞与に反映されやすいIFA法人もあれば、逆に基本給が高めに設定されている場合もあります。
一般的に、正社員のIFAへ転職した際の平均年収は、それまでのキャリアなどにもよりますが、前職と同じ水準か少し下回ることが多いようです。但し、入社後の昇給は大手証券会社などと比較してもぺースが早い企業が多く、入社後の業績に応じて数年以内に前職の給与を上回るケースもあります。
また、業務委託契約の場合は完全歩合制となるため、個人個人の力量や相場の状況、副業としてIFAを行っているかなどよって年収は大きく変わります。
アドバイザーによっては転職後数カ月間の間報酬が全くなく、苦しい期間もあるようですが、軌道に乗ったアドバイザーには年収数千万円以上の方もおり、年収額は様々です。
業務委託契約のIFAの場合、保険代理店や不動産営業など、別の本業を中心に働きながら、副業としてIFAを行うということも可能です。
業務委託のIFAは、新規顧客の開拓は会社から協力してもらうことはなく、基本的には全ての業務を自分で行うことになります。そのため、すでに本業で資産運用のニーズのある顧客へのネットワークを広く持っている方であれば、副業でありながらIFAとして高収入を得ることができます。