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IFAの基礎知識
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IFAの基礎知識
具体的にIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)になりたい場合、まずはどのようなことから考える必要があるのでしょうか。
金融商品仲介業者は、個人、または法人で登録でき、現在は900弱の仲介業者が金融商品仲介業者として登録されています。(※1)
IFAを目指す際に、最もシンプルな方法は自ら金融商品仲介業者を設立することですが、金融商品仲介業者の設立には、金融商品取引業者との契約手続きや財務局への仲介業登録申請を行う必要があり、すべてを合わせると半年から1年以上かかってしまうケースもあります。
IFAの働き方は大きく分けて、正社員と業務委託契約の2種類があります。既存のIFA法人は約600社が存在しており(※1)、それぞれに企業理念やお客様へのアドバイスの方針が異なるため、所属する際にはその中からしっかりと自分に合ったIFA法人を探すことが重要です。(※1 令和3年5月31日 現在)
IFAに転職する候補者は、基本的には証券会社や銀行、保険代理店などの、金融業界での経験がある方が中心になります。また、転職の際には、業務に合わせた資格の取得が必要となります。
IFAは主に金融商品を取り扱うため、一種外務員資格は基本的には必須。
一部の企業では、外務員資格を持っていなくても、入社後に資格を取得する前提で採用を行っています。
生命保険や損害保険を販売する際には、それぞれに応じた保険販売資格試験への合格が必要です。
ファイナンシャルプランニング業務は、資格や経験がなくとも実施が可能です。
そのため、IFAになる際にFP資格が必須となることはありませんが、一般的には日本FP協会のFP技能士試験、もしくは一般社団法人 金融財政事情研究会のFP技能検定などを合格している場合、面接時にプラスに評価される可能性があります。
IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれるように、法人ごとに独立した経営方針を持ち、企業理念や業務内容も様々です。そのため、各IFA法人ごとの働き方や求人情報を調べ、自分に合った企業を選ぶ事が重要です。
IFAの就業時間は企業ごとに異なりますが、正社員の場合は8:30~17:30前後が多いようです。また、集客をセミナーで行うことから、シフト制により土曜日に出勤がある企業もあります。業務委託の場合は、出社日や働く時間も含めて自由に決められますが、コンプライアンス管理の観点から、週に一日以上の出社日を定めている企業が多いようです。
正社員として働く場合は、固定給と賞与によって安定した給与を受け取ることができます。業務委託の場合は、完全歩合制の報酬体系となり、お客さまから頂く手数料の一部がアドバイザーの報酬として支払われます。
正社員を中心に採用するIFA法人では、会社がweb広告やセミナーを通じて集客を行い、その担当をアドバイザーが行うケースが多く見られます。
業務委託の場合は、会社が新規顧客を集客することはなく、アドバイザーは自身で新規顧客の開拓をする必要があります。この場合、新規開拓は、既存顧客からの紹介が中心となるケースが多いようです。
また、保険代理店の募集人のようにすでにマーケットを持つ方にとっては、業務委託でIFAになることで既に保険をご案内したお客さまに対してもより幅広い金融商品のクロスセルをご提案できるというメリットがあるため、他業種からIFAを目指すアドバイザーも増加しています。